HIDT Forever 18話「光と闇」

HIDT forever 18話 第2章 ー異世界との繋がり編ー 「光と闇」 「HI起きなさいー!!学校の時間よ!」 いつものように母親の声が、HIの住む小さなアパートの一室に響き渡る。 HIは重い腰をあげ、目を軽くかくと、自分の部屋のカーテンを開けギラギラと光り輝…

HIDT Forever 17話「終わりと始まり」

hidt forever 17話 「終わりと始まり」 外務省での一件が終わり、謎の生徒会長雪華から妹のこと、欠乏症のこと、世界のことを聞いたHIと封筒はひとまず事件の際に助けになったマスターに感謝を言おうと、「Serena」に向かった。 「HI。俺らの難事はここか…

HIDT Forever 第0話「作品紹介」

こんにちは!たにしといいます! ~twitterアカウント~ 本垢 たにし (@poke_stefan) / Twitter 小説用 たにし 小説アカ (@tanishinovel) / Twitter 小説を始めたきっかけは、ポケモンをやっていた際に仲良くさせてもらっていた友達の「童貞こじらせ」を作品…

HIDT Forever 第16話「決断と挑戦」

HIDT forever 16話 少女奪還作戦から二日が過ぎた。 HIと封筒は慣れない運動のせいか、全身が筋肉痛で悲鳴を上げていた。 彼女の名前は上村音。恥ずかしさからか名前で読んだことはなく、「君」や「ねぇ」などの指示語で呼ぶことが多かった。 今は安全のこと…

HIDT Forever 15話 「Think rich, look poor.」

HIDT forever 15話 (残り 30秒です。 転送準備に入ります。) 地下室にはアナウンス音と共にエネルギー音とも呼べそうな音が大きく響き渡る。 「残念だったな。ここまできたらもう終わりだ!あと30秒で何ができるって言うんだ、お前ら小童によぉ? 止めら…

HIDT Forever 第14話 「2分間の救出作戦」

HIDT forever 14話 この作戦がHIの場合 「しぇーしぇー!ニーハオ!フウトウ、、後は頼んだぞ。」 「オウヨbrother!」 HIはそのまま真っ直ぐ伸びる通路を走り出した。その道はとても薄暗く、この先の彼らの行方を暗示しているようにも感じた。 それでもHIは…

HIDT forever 第13話 「HIの合図と封筒の決断」

HIDT forever 13話 「HIの合図と封筒の決断」 「おい、これ本当に動くんだろうな?HI」 封筒はHI自作の電動スケートボードを目の前に、トントンと壊れないかわかりやすく叩いて確認をした。 「石橋を叩いて渡るってか?封筒。俺が不良品を作ったことなんか…

HIDT forever 12話 「クッキーと約束」

HIDT Forever 12話 「クッキーと約束。」 ー某所 50階VIP 宅ー ピンポーン ピンポーン 激しいインターホンの音が広い部屋に響き渡る。おそらく下で気絶していた封筒が起きてきたのだろう。そうHIはすぐさま理解した。 「おい、HI!お前あけろ!あんなところで…

HIDT Forever 11話「forever pudding」

HIDT Forever11話 「forever pudding」 6/20日(月) 試練のため、今日からターゲットの尾行が始まった。HIと封筒は部活動に所属していない(しようとは思ったが、部活動の自己紹介の時に大失敗し行けなくなった)ため放課後は基本空いている。そのため、二…

HIDT forever 10話 「蒼い少女」

HIDT forever 10話 「狙われた少女」 〜放課後 1年棟 男子トイレにて〜 「全くどうなったんだよ一体。もしかして俺ら、何か大きな物と戦おうとしてる?そんな予感がするんだが....どう思うよHI」 「あ、あぁ、それはいいからさ。」 HIは呆れた顔をしながら大…

HIDT forever 第9話「試練の扉」

hidt foever 第9話 「試練の扉」 〜昼休み 学校駐車場にて〜 謎の少女に連れられ、人気のない坂をゆっくりと降っていく。そこは3年棟のすぐ左。普段、一年生が通ることのない裏門に面している。 ここで説明だが、僕たちの学校は主に3つの棟から成り立ってい…

HIDT forever 第8話「パンツと再来」

HIDT forever 第8話「パンツと再来」 5月7日 長いようで短かった、そんな微妙なGWも終わり、また新たに学校がスタートした。 GW明けなこともあるのかクラスの雰囲気はお休みムード一色だった。授業中に寝ている人はもちろん、休み明けではっちゃけすぎたのか…

HIDT FOREVER 第七話 「謎の少女との出会い」

HIDT forever ーあらすじー 陰キャ•童貞•オタク。この世の全てを手に入れたHI。そんな彼の人生に突如現れた1人の謎の美少女。唐突な彼女からの告白、この世の中に潜むアモルという記憶媒体の存在。何もかもが唐突で理解に苦しむHIにさらなる試練とアモルの秘…

HIDTforever第6話「アモルの秘密」

HIDTfoever第6話 「アモルの秘密」 「明日からGWや〜。みんなハメ外すことないようになー」 先生の適当な挨拶も終わり、生徒たちは目の前にきたGWに心を躍らせ意気揚々と次々に席を後にしていく。 「おい、HI帰ろうぜ。」 封筒がいつものように声をかけてく…

HIDT forever第5話「彼女の秘密〜始まり〜」

HIDT forever 第5話 「彼女の秘密〜始まり〜」 〜serena1階〜 「ふふふ、ごめんねHIくん。安心して、もう危険じゃないから。」 彼女はそういうと、どこからか取り出したナイフで杭に縛りつけられた紐を切り始める。 「おい、どういうことだよ。何が何だかわ…

HIDT forever 第4話 「彼女の秘密〜序章〜」

HIDT forever 第4話 「彼女の秘密〜序章〜」 5/1(土) 新学期が始まってからしばらく経ち、高校生活も少しずつ慣れ始めてきた。 友達との出会い。学校帰りの落ち着ける場所。 少なくともこの二つは高校生活を謳歌する上でとても大切な要素だと思う。 この二…

HIDT forever 第3話「運命の人」

HIDT forever 第3話 「運命の人」 「お兄ちゃん!朝だよ!」 妹の甲高い声が、今日も僕の部屋に響き渡る。 昨日の徹夜がなかったら最高の目覚めだ。 「くだくだしないで!学校遅れちゃうよ!HIにぃ(hi兄)!」 「わかってるわかってる...。今日も起こしてく…

連続小説HIDTforever 2話「君の名前を聞かせてよ」

HIDTforever 2話 君の名前を聞かせてよ 〜4月7日〜 昨日は散々だった。 眩い朝日がカーテンから溢れ、まだ完全に覚めきっていない僕に今日という日が来たことを告げる。 学校初日を終えたHIはどこにもなく気分が落ちていた。友達は当然まだできていないし…

連載小説HIDTfoever 1話「終わりのない道はない」

HIDTforever 第一話「終わりのない道はない」 童貞に始まりがあるならば、必ず終わりはある。それが人生の終わりと共に来るか、それが女の子と一緒に来るかは分からない。卒業という2文字を聞いた時思う感情は、人によって様々だ。 一年の入学式。 僕はあの…